麻疹にまつわるお話




皆さんは麻疹という病気をご存知でしょうか?実は私、麻疹になったことがあるんです。それはもうずいぶん前のことですが、今でもあの時のことは鮮明に覚えています。

私が麻疹を発症したのは、まだ小学生の頃でした。ある朝、学校に行くとクラスメイトの何人かが熱を出して休んでいました。私もその日、だるさと頭痛を感じていましたが、熱はなかったので学校を休むほどではありませんでした。

しかし、授業を受けているうちに、私の体調はどんどん悪くなっていきました。頭痛がひどくなり、体がだるくて集中できなくなりました。先生に相談すると、早退を許可してもらえました。

家に帰ってからも、私の体調は回復するどころか悪化の一途をたどりました。夜になると、39度以上の高熱が出て、全身がけいれんしました。両親は慌てて病院に連れて行ってくれましたが、麻疹と診断されました。

麻疹は、ウイルス性の感染症で、発疹、発熱、咳などの症状が出ます。私は典型的な麻疹の症状が出ていて、入院することになりました。病院では、点滴を受けたり、解熱剤を飲んだりしながら、経過観察が行われました。

麻疹にかかると、発疹が出るのと同時に、口の中に白い斑点ができるという特徴があります。私も口の中に白い斑点ができましたが、看護師さんが「コプリック斑」と言って、麻疹の特徴的な症状の一つだと教えてくれました。

入院中は、ベッドの上で過ごす時間がほとんどでした。熱が高いので、体もだるくて何もする気になれませんでした。ただ、暇だったので、看護師さんに麻疹についていろいろと教えてもらいました。

麻疹は、空気感染でうつる病気で、飛沫感染が主な感染経路だそうです。つまり、麻疹にかかった人がくしゃみや咳をすると、その飛沫の中にウイルスが含まれていて、それを吸い込むと感染するというわけです。

また、麻疹は非常に感染力の強い病気で、ワクチンを接種していない人は、ほぼ確実に感染するそうです。ワクチンを接種していても、まれに感染することがあるそうですが、症状は軽くて済むことが多いそうです。

入院中は、毎日点滴を受けながら、安静にしていました。熱は3~4日で下がり、発疹も徐々に薄くなっていきました。しかし、咳はなかなか治まらず、退院後も1週間ほど続きました。

麻疹にかかって入院するという経験は、私にとって貴重な体験でした。病気のつらさはもちろんですが、看護師さんや先生など、多くの人々の優しさに触れることができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

麻疹は、ワクチンで予防できる病気です。私は幸運にも、ワクチンを接種していたので、命に関わるような重症化は免れました。しかし、今でも麻疹にかかったら大変なことになるという思いは忘れません。

もし、麻疹のワクチンを接種していない人がいたら、ぜひ接種することをお勧めします。自分だけでなく、大切な人を守ることにもつながります。