工藤会トップに無期懲役 暴力団排除に大きな一歩



工藤会 無期懲役



福岡高裁は2023年2月28日、指定暴力団工藤会トップの野村悟被告(74)に無期懲役を言い渡した。野村被告は、2012年にジャーナリストを射殺するなど、数々の凶悪犯罪に関与したと認定された。

この判決は、暴力団の撲滅を目指す社会にとって大きな前進である。野村被告は工藤会の最高幹部であり、組織の犯罪行為を主導してきた人物だった。

検察側は、野村被告が組織の資金洗浄や武器の調達に関わり、資金の総額は数十億円に上ると主張していた。また、野村被告が組織の暴力行為を黙認し、動機が卑劣だったとも指摘した。

野村被告は裁判で犯行を否認していたが、検察側の証拠や証言により、その関与が立証された。判決では、野村被告の責任は極めて重大であり、「組織犯罪の頂点に立ち、その活動を長きにわたって統率してきた」と指摘された。

この判決は、暴力団組織を断絶し、社会に安心と平和をもたらすための重要な一歩となるだろう。暴力団による凶悪犯罪の根絶に向けた取り組みが、さらに加速することを期待したい。